園庭遊具 あそび場の安全基準について ~ No.2
ご使用の遊具や遊具の周りでこんな所はありませんか?安全について一緒に考えていきましょう。
・遊具・遊び場の安全について
※ 子どもたちが安心して育つには、子どもたちにとって良い環境が必要です。
・遊んでいることの価値
ヨーロッパの遊具メーカーの人は「プレイバリュー」と呼んでいます。子どもたちが遊具で体験する日常とは少し違う経験、胸高まる気持ち。(ワクワク!) 思い切ってやってみよう。(チャレンジ!) 勇気を出して頑張っちゃえ。(ドキドキ!) 出来た時の充実感と自信。次に遊ぶ時への期待と意欲。これらをどうやって融合させ、利用する子供たちを満足させるか。その一方で、安全に配慮し、致命的な事故を起こさないようにするかの検討。「遊びの価値」を高くすることが当社のお仕事です。
・遊びの中にあるリスクとハザード!
リスク・・・・ 遊びを楽しむ要素のひとつ
冒険や挑戦の対象となり、子どもの成長にとって必要な危険性(リスク)は遊びの価値 の一つです。子どもたちは小さなリスクに対応する事で経験的に危険を予測・判断して、どのように対処すれば良いかを学ぶのです。子どもがリスクを伴っているのを承知で行う行為(ワクワク!・チャレンジ!・ドキドキ!)は成長のために遊具が教える事の出来る大事な要素です。
ハザード・・・・ 遊びの価値と関係のない危険な要素
子どもたちが予測できず、どう対応すれば良いか 判断が不可能な状態がハザードです。危険だという事も判らずに(床が突然落ちる、ロープなどが突然切れるなど)行う遊びの行為は非常に危険で、ほとんどの場合が施設の管理ミスによって起こる状況で、この行動はリスクへの挑戦とは言いません。
・境界線・・・・
リスクとハザードの境界線を引く事は出来ません。子どもたちの日常の活動の状況・経験・身体能力によって事故の対応能力には個人差があります。幼児が小学生用の遊具で遊んだりする事がハザードになる場合があります。一つの遊具で全ての年齢の子どもたちを満足させるのは困難ですが、遊具プランや設置状況・管理方法などを考える時には、子どもたちの年齢と使用状況などをを良く検討する必要があります。
・物的ハザード・・・
遊具の設計・構造・施工・維持管理の不備によるものや、設置場所・高低差・段差・隙間・突起・腐食・摩耗・ボルト等の緩み・経年劣化などは子どもに判断ができません。何の注意もなければいつも通り遊具で遊ぼうとします。
・人的ハザード・・・
子どもたちの不適切な行動によるもの。(ふざけて押す・突き飛ばす・可動遊具に不用意に近づくなど。) 子どもたちの不適切な服装によるもの。 (マフラー・肩掛けカバン・ランドセル・サンダル・ヘルメットなど。) 不適切な使用方法によるもの。(たくさんの人数で一か所に集中する・大きく揺らす・壊すなど。)年齢・能力に適合しない遊具で遊ぶこと。(幼児が一人で小学生向けの遊具で遊ぶなど。)
・例として・・・・
鉄製回転遊具の支柱が根元から折れて倒れ遊んでいた小学生が怪我をした例は、金属支柱の外側は防食テープを巻いてあり定期的にメンテナンスをしていたつもりが、経年劣化により支柱内部が錆びて腐食していた事が原因です。子どもたちや管理者も予想もしていなかった事です。小さな遊具を大人数で無理な遊びをした事も要因ですが、物的ハザードなのか?人的ハザードなのか?遊び方看板を付けていれば良いのか?常時管理者がいて注意をすれば良いのか?もし乳幼児が一緒に遊んでいたら?遊具の安全管理の難しさを考えさせられました。
・こんなことに気をつけましょう!
・園庭の遊び環境をより快適で、安全にするため「ハザード」の発生を防ぐ必要があります。
この「ハザードチェックリスト」を参考に、事故防止に役立てて下さい。
上記の ハザードチェックリスト で、はい が一つでもあれば改善が必要です。
具体的な改善策については、ご相談させていただければ幸いです。(備えあれば憂いなし!)